「参加して気がついた事」
私が今回、救急隊員向けに話す際念頭に置いた事は、なるべく現場のことを考えて情報の提供を優先する事。しかし、救急隊への周知活動は専門的な知識を要求される上、会としての活動ではあるが実質私一人だけが担当しており、休止状態である。そのため情報も整理されておらず資料が十分に準備出来なかったため、十分に情報を提供出来たとは言えず残念であった。
講演会では私の前に医師からのマルファン症候群の説明があったが、やはり幾つかの点でこちらの認識やデータと食い違っているところもあり、正しい情報を公開する必要を強く感じた。MNJアンケートをもっと活用する必要があるのと、ぱっとみて分かりやすい救急隊向けのパンフレットを作る必要があると感じた。ガイドブックでは量が多すぎて周知はしにくいと思われる。
ちなみに、救急救命士から医師に出された質問は搬送先の問題や診断に関する事であった。また講演会の後、ブースに立ち寄ってくれた救命士の話も処置に関する具体的な問題を指摘するものであった。この事から推測出来るのは救命士や救急隊員が求めているのは現実の問題の解決方法である。
ちなみに講演会がされた岐阜県美濃加茂市では緊急手術に対応出来る病院が無いため、救急隊員から出された搬送先の問題点の指摘も「ではどこに運べばいいんだ?」と言う厳しいものであった。
救急隊員の話を聞くと地方にはまだまだ大きな問題がある事が分かる。MNJでは見落としがちだが、生命に関わる事なのでよく考えるべき問題と考えられる。
救急隊への周知活動は、会を挙げての活動にして頂きたいと思う。
横関浩
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