19、 アンジオテンシン1がアンジオテンシン変換酵素(ACE)の働きによってアンジオテンシン2に変わると、色々な臓器にあるレセプターを刺激して血管収縮を始めとする様々な作用を引き起こします。アルドステロンを分泌させて水分貯留を引き起こすこともそうですし、交感神経を興奮させる作用もあります。ですからこのアンジオテンシン2が出来ないようにACEの働きを妨害してやるか、レセプターの働きそのものを阻害してやれば、これらの悪影響を断ち切ることが出来ます。今は、この両系統の薬が出来ています。

 

 

20、 [血管病または糖尿病とその他心血管系に危険因子を有する人]をハイリスク患者と呼び、その様な人が心筋梗塞などを起こしたかどうかを5年間追跡調査した研究があります。

 

 

21、 まず血圧はどうだったかと申しますと、試験の前後でほとんど差はありませんでした。