1、 心臓の病気には様々なものがありますが、進展すると心臓がポンプとしての機能を十分に果たせなくなった状態に陥ることがあります。その状態を「心不全」と呼びます。更にそれが悪化しますと死に至ってしまいますから、そうならないように努力し、可能ならもっと良い状態へ押し戻すようにしたいわけです。

 

2、 心臓はポンプとして左心室から血液を全身に送っていますが、その機能が低下すると肺に鬱血が起きてしまいます。そうなると呼吸が苦しくなり、特に夜間などに呼吸困難に陥って寝てられなくなったりします。そのようなときは「起座呼吸」と呼ばれますが、座った状態になると呼吸が楽になります。

 

3、 もう一つの心不全は右心不全と呼ばれ、心臓に血液が戻りにくくなり心臓の手前にある肝臓が肥大したり、腹水が溜まったり、また足にむくみが出たりします。