4、 心不全患者さんの死亡率を表したグラフです。横軸に駆出率(Ejection Fraction)縦軸に死亡率を取っています。正常な人のEFは60%くらいですが、例えばそれが20%に落ちてしまいますと年間死亡率は15〜20%くらいとなります(2本の線は二つの調査それぞれの結果を示しています)。その状態では5年ほどの間に、ほとんどの方は亡くなってしまうだろうと推定されます。


 

5、 1950年と1987年を比較すると、男性でも女性でも高血圧(HTN)弁膜症(VD)を原因とする心不全は減っていて、冠動脈疾患(CHD)糖尿病(DM)を原因とする心不全は逆に増えていることが判りました。

 

 

6、 現在は心不全の患者さんがすごく増えています。それは医学の進歩に伴って、以前では助からなかったような心筋梗塞などの患者さんが助かるようになり、いろいろな患者さんが累積されて心不全状態の患者さんが増えるという状況が生みだされたからです。