血圧を下げ、心拍数を下げる薬物治療がしばしば推奨されます。これにより進行性の大動脈拡大を防ぐか、または遅らせることができ、解離の危険性が減少します。通常まず使用される薬物は、ベータ・ブロッカー （ ベータ受容体遮断薬 ） と呼ばれるものです。複数の研究により、ベータ・ブロッカーが大動脈の拡大率を遅らせることが認められています （ New England Journal of Medicine 1994;330:1335-41 ）

うつ病または喘息を持つ人や、ベータ・ブロッカーにより下痢などの副作用が出る人には、ベラパミル （ 冠血管拡張剤 ） のようなカルシウム・ブロッカー （ カルシウム遮断薬 ） を推奨します。ベラパミルには血圧や心拍数を下げる働きもあります。

またマルファン症候群を持つ人は、大動脈への圧迫を最小限にするために、激しい運動や重いものを持つことを避けることをお勧めします。

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このコンテンツはNational Marfan Foundation 発行のブックレットを翻訳したものです。

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