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マルファン症候群の人の足には、どのように影響がありますか?


マルファン症候群を持つ人の足は、細長くなります。足の形はさまざまですが、症状を持つ人のほとんどで、土踏まずが通常より平たくなります。またほかにも、わん弓が通常より高くなる人もいます。治療は普通必要ありません。アーチサポート(訳注:土踏まずの部分がふくらんだ靴底)を用いると、扁平足が直ることはありませんが、歩行がし易くなり不快感が減少する場合があります。

マルファン症候群の人では、時々足の痛みが問題となる場合があります。これは大きな体が、柔らかな足に圧力をかけることにより生じるものです。特殊なクッション、詰め物、矯正機具などが有効な場合があります。踵のないもの、または踵の低い靴を履くことをお勧めします。いろいろな形の靴を試して、快適なものを選ぶことが重要です。足の手術が必要になることは希です。手術は保存的な治療を注意深く試行した上で、初めて実施すべきでしょう。

また、マルファン症候群の人には丸まった足指( 鉤爪足や槌状足指症 )を持つ人もいます。靴がきついと、これが悪化する場合があります。


このコンテンツはNational Marfan Foundation 発行のブックレットを翻訳したものです。


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