マルファン ネットワーク ジャパン
運動と競技との違いは何?


運動はいくつかの特徴によって分類することが出来ます。エアロビック運動は酸素をエネルギー発生源として使う程度の激しさで行われます。身体が筋肉に酸素を供給する能力と、筋肉が必要とする量の間にバランスが保たれています。もし、運動中に会話することが出来るなら、それはエアロビックのレベルです。
非エアロビック運動では酸素が十分ではなく、細胞はすぐに枯渇し疲労をまねき、体内のエネルギーに頼らなければなりません。非エアロビック運動は普通、より激しいために、組織と循環器には負担が大きくなります。

ボールを投げるときの腕の筋肉や走ったときの脚の筋肉のように、筋肉が限界まで収縮したとき、その運動は isokinetic と呼ばれます。また、筋肉を動かすことなく収縮した場合、たとえば重いものを持ち上げたり重い家具を押したりしたとき、この運動を isometric と呼びます。isometric 運動では、血圧があがり心臓と大動脈への負担はより大きくなります。

ほとんどのエクササイズとアスレチック運動は、 isokinetic と isometric の筋肉の働きと、エアロビックと非エアロビック運動のエネルギーの消費の組み合わせで行われます。この筋肉の働きとエネルギーの割合は、その運動の持つ特性や、参加者の活動の度合い、そしてチームスポーツではポジションによっても違ってきます。

スポーツは、接触の度合いと激しさの度合いによって分類されます。次に示すのは分類表です。

このコンテンツはNational Marfan Foundation 発行のブックレットを翻訳したものです。


マルファン症候群医療情報 > 身体活動のガイドライン   > 運動と競技との違いは何?