マルファン症候群は知的障害とは関係がありません。しかし、患者である児童が
学習不能となったり、注意力が欠損している危険性が高いということも確かです。
更に、口頭陳述形式のテストの得点より、身体を使うテストでの得点がいつも低
いということも起こりがちです。循環器系のためにベータブロッカーが必要な場
合には、身体をつかうテストの得点は少しづつ低くなっていくでしょう。
この様な神経心理学的異常はマルファン症候群児童にしばしば見られるので、
集中力や学習の面の問題点を考慮しなくてはなりません。教師は、児童の手首の
ゆるい関節が、身体を使うテストの得点を下げてしまうといったような、潜在的な
障害を気遣うべきでしょう。テストの際には児童が不利とならないよう、制限時間
をプラスすることが必要な場合もあります。運動筋肉を必要としないテストを代わり
にしても良いでしょう。手首の関節が際立ってゆるい児童は、筆記に非常に時間が
かかります。ゆるい関節を補助するために手首や親指に添え木をあてたり、サイズが
大きめのものやパッドのついたペンや鉛筆を使うと良いでしょう。
近視の児童は黒板が見づらいこともあるかもしれません。この様なとき教師たちは
板書の内容をプリントして生徒に配布するよう努力すべきでしょう。
特に高身長のマルファン症候群児童には、通常より大きな机が必要です。
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