マルファン ネットワーク ジャパン
整形についての Q&A
Q-05
ロート胸と軽い吐き気、圧迫感について
男性で中程度のロート胸があります。側わんはありません。後わんは少しあります。大動脈基部が48ミリです。その他は問題なし。3ヶ月ほど前から仕事中、就寝中に限らず軽い吐き気、圧迫感が常にあり、特に食事の後はかなり吐き気が強くなります。検査入院の時、胸部X線、心エコー、心カテ、造影CT、脳CT、肺かつ量、ガス交換機能、の検査をおこないましたが原因が見つかりません。ロート胸による圧迫もこれらの症状を引き起こすほど強くはないとの見解でした。
マルファン、あるいはそうでない人にとらわれず、このような症状を引き起こす原因はなにが考えられるでしょうか?
あと時折ロート胸凹部に軽い痛みがおこります。

胃カメラによる胃と食道の検査を地元の病院でおこないましたが問題ありませんでした。8月後半のことでした。
圧迫感は胸全体で、胸痛は主に肋骨の下部、つまり心臓より胃に近い所で起ります。
K病院の先生は、「肋間神経痛」のよくおこるあたりと表現していました。
日常生活で一番問題になるのは息苦しさを感じる事と絶えずある吐き気です。
吐き気は食事を取った後に強くなります。これは胃に食物があるので当然の事かもしれませんが・・・・
胸があります。側わんはありません。後わんは少しあり
ます。大動脈基部が48ミリです。その他は問題なし。3ヶ月ほど前から仕事中、就寝中に限らず軽い吐き気、圧迫感が常にあり、特に食事の後はかなり吐き気が強くなります。検査入院の時、胸部X線、心エコー、心カテ、造影CT、脳CT、肺かつ量、ガス交換機能、の検査をおこないましたが原因が見つかりません。ロート胸による圧迫もこれらの症状を引き起こすほど強くはないとの見解でした。
マルファン、あるいはそうでない人にとらわれず、このような症状を引き起こす原因はなにが考えられるでしょうか?
あと時折ロート胸凹部に軽い痛みがおこります。

胃カメラによる胃と食道の検査を地元の病院でおこないましたが問題ありませんでした。8月後半のことでした。
圧迫感は胸全体で、胸痛は主に肋骨の下部、つまり心臓より胃に近い所で起ります。
K病院の先生は、「肋間神経痛」のよくおこるあたりと表現していました。
日常生活で一番問題になるのは息苦しさを感じる事と絶えずある吐き気です。
吐き気は食事を取った後に強くなります。これは胃に食物があるので当然の事かもしれませんが・・・・

A-05
★渡邉裕司先生からのご回答
症状を伺うと消化器系の問題かなという気がしますが、胃カメラも症状のある時点の8月に行い問題ないと言われているようなので、私にもよくわかりません。循環器的にはK病院で経過観察されているようなのでこちらもしっかり診ていただいているのだろうと思います。ただし、私の知っておられる方で、胃の胸腔内でのヘルニアが原因で、胸痛を訴えた方がいらっしゃいました。やはり食後に 症状も増強しており、このような機能的な変化が原因となる場合もあるかもしれません。よく主治医の先生方とご相談してみたらいかがでしょうか。マルファンの患者さんは一つ一つの症状を軽視せずきちんと対処する事が大切だなと思っています。

浜松医科大学
渡邉裕司

★川上紀明先生からのご回答
ご相談の内容ですが、大変難しい問題です。
漏斗胸がそれほどひどくなく、側弯がないとした場合、もう一つ考慮しなければならないのは脊柱の横から見たときの変形の有無です。つまり、胸椎の前弯や後弯がどの程度あり、また、椎間板ヘルニアがないことをMRIで確認しておくことも忘れてはいけないかもしれません。これがあると肋間神経痛は出やすい と思います。
ただ、食事をすると必ず吐き気が生じるなどの症状は脊柱や胸郭の変形からは絶対生じない症状であり、やはり、消化器や循環器の疾患を疑わざるを得ません。検査で異常が明確にできないといっても必ずしもすべてが確認できたのではないと思います。医学の限界もあり、反復したチェックが必要で、ある時表に 出てくるかもしれません。
内容的に答えになったとは思えませんが、与えられた情報では私としてはこの程度しか言えないと思います。

国家公務員共済組合連合会名城病院
整形外科 / 脊椎・脊髄センター 川上紀明

戻る

関連情報

マルファン症候群について医療アドバイザーQ&A整形についてのQ&A
MNJトップページマルファン症候群について会の紹介会員ページ