マルファン ネットワーク ジャパン
整形についてのQ&A
Q-01
「気胸と側湾との関係について」
17歳男子mfのお子さんがいらっしゃる会員の方からの質問です。
気胸では4回手術をされており、今まで気胸の再発については、レントゲンで定期的にブラについてチェックする事が主で、側湾との関係については説明を受けていなかったそうなのですが、今回、違う小児科の医師に診てもらった所、
レントゲンの側わんの角度を見ながら、「側わんが進むと肺にアンバランスな力がかかり、気胸になりやすいこともあるので、早いうちに側わん専門の先生に診てもらったほうがいいと思います。」(今までは、他科のことには触れない医師がほとんどで、気胸の手術をした医師は、「側わんで肺のバランスもとれている・・・つまり、側わんはいじらないほうがよい」という説明を受けていた記憶があるので、驚きました・・・・・・・・

A-01
自然気胸患者さんの特徴の一つに若年者・細身・長身男性という一致点があります、これらの特徴と側弯症の患者さんの胸郭の特徴が一致しているのです。
原発性自然気胸患者さんの胸郭が扁平なのと側弯症患者さんの狭い方の胸郭はともに呼吸時に過度の伸展により気胸が起こりやすいと考えられています。
HNJで合併症の調査項目に原発性自然気胸が取り上げられているのはこのためです。
側弯症の専門の先生に毎年診察を受けることも必要ですし、原発性自然気胸の原因となる気腫性嚢胞の新生について診察を受けるのも継続して下さい。

特定医療法人 札幌北楡病院 呼吸器科
本 田 哲 史  気胸センター代表
第7回日本気胸・嚢胞性肺疾患学会会長(平成15年9月)

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