マルファン ネットワーク ジャパン
薬についての Q&A
Q-07
強心剤/利尿剤/カリウム保持性利尿剤/ACE 阻害薬について

A-07
*ラニラピッド  ( 強心剤 )
ジゴシン、ラニラピッドなどは強心剤と呼ばれる薬です。心臓をしっかり、ゆっくり打つようにする働きをします。この薬は効き目を発揮する量と中毒症状が出てしまう量とが近いので、正しく飲む事が大切です。量の調節のために血中濃度を測る場合もあります。その場合大切なことは、「 最後に飲んだのはいつか 」と言うことですので、聞かれた場合は正確に答えてください。
中毒症状として最初に現れることは食欲不振、吐き気などですから、思い当たる場合は早めに受診しましょう。腎臓の力が落ちてしまうと中毒症状が出て来ることもありますので覚えておいてください。
飲み方の注意点はワーファリンと同じです。

*ラシックス  ( 利尿剤 )
尿量を増やす作用と血圧を下げる作用を持っています。
心臓の力が弱っている時は、血の量が多いと心臓の負担が大きくなります。飲んだ水分はいったん血液となってから腎臓で尿になる訳ですから、心臓の負担を少なくするためには、たくさん尿として排泄してやる必要があります。そのところを手伝う薬です。
からだの水分は体重でかなり判ります。美容上からだけでなく、体重をチェックすることは大切です。心不全となった人は、一日で体重が増えることがあります。血のめぐりが悪くなって尿として排泄できなくなるからです。
この薬は数時間しか効きません。夜の飲むとトイレが近くなって眠れない心配がありますので、普通は朝か昼頃までに飲みます。飲めなかった場合は飛ばしましょう。

*アルダクトン A  ( カリウム保持性利尿剤 )
働きはラシックスと同じですが、血液中のカリウムを保つ作用があります。
カリウムは心臓の働きを維持するのに大事な成分ですが、尿と一緒に排泄してしまう性質があります。ですからラシックスを飲んでいる場合などは注意が必要となります。それで、このアルダクトンを同時に飲んでカリウムの消失を防ぐ場合があります。

*ロンゲス  ( ACE 阻害薬 )
血圧を下げる薬の一種です。
血液循環を良くする作用が証明され、心臓が悪くなった人の寿命を延ばすことがはっきりして、積極的に使われるようになりました。血圧が低くなりすぎる場合もありますので、医師の指示を守りましょう。
副作用としては「 空咳 」「 味覚異常 」が知られています。痰は出ないのにコンコンと咳が続く場合は申し出てください。風邪ではなく、この種類の薬の副作用である場合があります。
銘柄を変えたりして対処できる場合もあります。味が判らなくなった場合も同様です。

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