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うつ状態に注意

米国にて、マルファン症候群の成人患者の一部に、臨床的にうつ状態がみられることが報告されています。
単に疾患に関する心配が大きいというだけでなく、眠れない、食欲がない、食事が喉を通らない、以前に楽しかったことが楽しめない、などの状態がみられる人は注意が必要です。こうした臨床的なうつ状態は、必ずしも心臓血管系の症状に対する不安によるものだけではなく、慢性的な関節の痛みや疲労感があってイライラしていたり、頭痛が続いたり、眼の疲れが出やすかったり、体型をコンプレックスに感じていたり、といった様々な要因が絡んでいる可能性があるといわれています。
多くのうつ状態は、薬物投与や心理カウンセリングなどにより回復可能ですので、うつ状態かもしれないと感じたら、精神科や心療内科、臨床心理士などに相談してみることもよいかもしれません。臨床遺伝専門医や遺伝カウンセラーも、専門家への紹介が必要かどうか判断するなど相談にのってくれます。

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