心理的負担の軽減のために、あるいは、解決の見えない心配事を解消する糸口を探すために、専門家の助けを借りることは有用です。医療における心理カウンセリング経験の多い臨床心理士や、十分な心理支援スキルを有している遺伝カウンセラー、メディカル･ソーシャル･ワーカー、看護師などに話を聞いてもらうことが役立つ場合はよくあります。どのような専門家に会ってよいかわからない場合には、医療機関やMNJに相談してみることもよいかもしれません。
心理支援の専門家は、あなたのつらい気持ちをすぐに消してくれたり悩み事を解消してくれるわけではありませんが、あなた自身がどのように気持ちを整理していけばよいかヒントを示してくれたり、あなた自身がもともと持っている解決能力に気づかせてくれたりします。あるいは、心理支援の専門家は、人の話をじっくり聞いて受け止めるトレーニングを受けた人たちですので、こうした専門家に気持ちを聞いてもらうだけですっきりする人もたくさんいます。遺伝カウンセラーなどマルファン症候群特有の患者・家族の心理をよく知っている人と話すと気が休まる人も多いでしょう。

遺伝カウンセリングを利用する　→