救命カード

◇ 「救命カード」を見かけたら ◇

救急隊や、医療関係者、傍に居合わせた方々にお願い!
大動脈解離を起こした時、一刻も早い適切な処置が必要となります。しかしながら動脈の様子は見えないので誤診され処置がおくれる場合が多数報告されています。また、高度な処置が必要になる事が多く搬送先の病院によっては処置が出来ない場合があります。このようなリスクを少しでも無くすためには、救急隊員を始め医療関係者が一刻も早い正確な情報を知る事が必要です。倒れた本人は冷静に話をする事も出来ない可能性がありますのでこの救命カードはその際にとても重要となります。
救命カード
救命カードには、いざというときに必要なことがらが書き込めるようになっています
急に大動脈解離をおこしたとき、マルファンであること、いつもかかっている病院などの説明ができないかもしれません。
そのとき、代わりにこのカードがあれば、必要なことを的確に伝えてくれます。
傍に居合わせてくださった方でこのカードにお気づきいただけましたら、救急隊員、そして救急で運ばれた病院の医療者にこのカードを見てもらえるように、伝えてください。
  • 表紙右
    私たちに起きると考えられる、万一の時に、まず一般の人がこのカードを見ると考えて、表紙に緊急電話の番号を記載しました。見かけられた方は、救急車を呼んで下さい。
  • 表紙左
    名前、住所、電話番号、性別、生年月日、血液型、正常血圧、家族への緊急連絡先を記入しておきます。降圧剤を飲んでいる場合血圧が普通の人より低くなっています。これがわからずに処置の際に血圧を上げようとして状況を悪くする場合があります。そのため正常血圧をかならず記入しておくよう呼びかけています。
  • 中面左
    救急隊員が搬送先を決定する際に考慮していただけるよう、また、かかりつけの病院に運ばれた場合は良いのですが、遠方にいたときや他の病院に運ばれた場合、正確な情報が生死をわける事がありますので、かかりつけ病院の主治医と担当医が連絡を取れるようにしています。
  • 中面右
    迅速で適切な処置をしてもらうために、現在の症状、手術歴、服用している薬などを記入しています。
現在、カバンなど持ち物の中は、救急隊員は見てはいけないことになっています
財布、免許証・定期入れ、カバンの中では、折角の救命カードも役に立ちません。
ひも付きの名札、カードホルダーなどに入れて、ベルト通しにつけたり、首から下げたり、カバンの持ち手につけて、すぐに取り出せるようにしておくように呼びかけています。
お子さんの場合、首から下げるのは運動の邪魔になったり、危険なこともありますので、ベルト通しにつけてポケットに入れる、ランドセルなら横にひもでつけ、ふたを開けてすぐのポケットに入れるなどの工夫も提案しています。
救急隊や、医療関係者に知ってもらうことも大切です
普段、こういった関係者と話す機会があれば、このカードを見てもらって、理解していただけるように、呼びかけをおこなっています。。
救命カードで命を救うことができるように、皆様のご協力をお願いします。


会員の方には、ホームページからダウンロードしていただくことができます。印刷されたものもありますので、ご希望の方は事務局までお問い合わせください。

 

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